『勉強が面白くなる瞬間 読んだらすぐ勉強したくなる究極の勉強法』が、10万部を突破。サブタイトルは、読後感を表したもの。事実、韓国の調査機関によると、この本を読んだ中高生の98.4%が「勉強したくなった」と証言。また、実際に読んだ読者から、「涙が止まらない」「この1年で一番泣いた本」などの声を多くいただきました。本を読みたくても読めない人や漢字が難しくてまだ読めない人、そして、本を読んでくださった方へなにか還元できないかと企画したのが朗読会。GW特別企画として、+sicksの役者陣による朗読会の一部を5月15日までの期間限定で配信します。
知識に飢えていた僕は、本が読みたくてたまりませんでした
今回のお話は、19世紀のアメリカのメリーランド州に住む奴隷として生まれた男の子。人生を思い通りに生きようとしたら、撃ち殺される恐怖におびえながら生きる日々。白人の子どもなら7歳で覚える文字を、7年かけてやっと書けるようになりました。勉強したくても勉強できない人たちがいます。皆さんは、この話を聞いてどう思いますか?
フレデリック・ダグラスのその後
フレデリック・ダグラスは、脱出してすぐに牢屋に入れられてしまいました。しかし何度も死線をさまよいながらも、彼は自由になることをあきらめず、ついに2度目の脱出で逃亡に成功しました。ところがダグラスは、自分一人が自由になるだけでは満足しませんでした。彼は奴隷の悲惨な現実を告発する自伝『アメリカの奴隷制を生きる フレデリック・ダグラス自伝(Narrative ofthe Life of Frederick Douglass, an American slave)』を出版し、奴隷制度廃止を訴える演説と運動を活発に行いました。1860年、大統領選挙で奴隷制廃止を公約する候補が出馬すると、ダグラスは命の危険をものともせず、積極的に選挙運動に参加しました。その候補こそ、かのエイブラハム・リンカーンです。リンカーンは大統領に当選したのち、公約通り奴隷制度を全面廃止しました。
(書き手/編集部 武井康一郎)
(本原稿は書籍『勉強が面白くなる瞬間 読んだらすぐ勉強したくなる究極の勉強法』を一部抜粋した記事です)