誰しも悩みや不安は尽きない。寝る前にイヤなことを思い出して、眠れなくなるなんてことも……。そんなときの助けになるのが、『精神科医Tomyが教える 40代を後悔せず生きる言葉』(ダイヤモンド社)だ。ゲイのカミングアウト、パートナーとの死別、うつ病の発症……苦しんだ末にたどり着いた、自分らしさに裏づけられた説得力ある言葉。心が落ち込んだとき、そっと優しい言葉を授けてくれる。Voicy精神科医Tomyきょうのひとことの“言葉の精神安定剤”で、気分はスッキリ、今日がラクになる!

【精神科医が教える】毎日充実している人が唯一注意していることPhoto: Adobe Stock

柴犬との日々

日ごろの生活で幸せを味わうには、嫌なことを手放して、やりたいことをやればいい……そういうふうに思われるかもしれませんが、現実にはそうもいきませんよね。

アテクシは生まれて間もない柴犬を飼い始めたのですが、溺愛しております。その一方で愛犬は悪さもすれば、あちこちで排便もするし、いろいろと手間がかかり大変なこともあります。

ふつう手間がかかるということはストレスの種になりがちですが、飼い始めてから不幸になっているかというと、もちろんそんなことはなく、逆にとても幸せです。

毎日が自由時間ばかりだと……

大変なことを含めて愛犬との時間が充実していることを感じます。「やることがある」ということは手間がかかる半面、それ自体が幸せなことでもあるのです。

逆に考えてみましょう。毎日、朝起きてからやることが何もなく、暇を持て余している。何でもできる状態のはずですが、多くの人は何もしないことが多く、なんとなく憂鬱(ゆううつ)になりがちです。

勉強でも仕事でも、やらなければいけないことがあるからこそ、自分だけの時間を貴重に感じるものなのです。

自由にならないことを組み入れてみる

愛犬の世話はけっこう大変ですが、その中にも楽しさや学びもありますし、原稿書きの時間もちょっとした休憩も貴重に感じられる。

世の中はうまくできているもので、忙しすぎても不幸になりますが、暇すぎても不幸になる。「やらなければいけないこと」があることは、自由になる時間をより貴重に輝かせる効果があるのです。

どんどん自分の理想に近づいてるはずなのに、何か物足りないと思うときは、あえて自由にならないことを設定してみるというのもおすすめです。

※本稿は『精神科医Tomyが教える 40代を後悔せず生きる言葉』(ダイヤモンド社)の著者が日々お届けする“心のサプリメント”です。