誰しも悩みや不安は尽きない。寝る前にイヤなことを思い出して、眠れなくなるなんてことも……。そんなときの助けになるのが、『精神科医Tomyが教える 40代を後悔せず生きる言葉』(ダイヤモンド社)だ。ゲイのカミングアウト、パートナーとの死別、うつ病の発症……苦しんだ末にたどり着いた、自分らしさに裏づけられた説得力ある言葉。心が落ち込んだとき、そっと優しい言葉を授けてくれる。Voicy「精神科医Tomyきょうのひとこと」の“言葉の精神安定剤”で、気分はスッキリ、今日がラクになる!
ロマンティストは不幸になる?
突然ですが、アナタにはロマンティストな面はありますか?
ロマンティストの面が強い人は、なんとなく現実に理想郷のようなねものを期待して生きている面があるのかもしれませんが、そうした期待が強すぎると、叶わないことも多いですから、その反動から落胆につながりがちです。
アテクシは常日ごろから、期待を抱いて生きることは不幸の始まりとさえ思っています。
期待を抱くのは不幸の始まり
家族にしても職場の同僚にしても、または自分自身の努力にしても、物事に期待を抱くと、自分の期待通りかどうかをずっと見張りながら歩むことになります。
それはストレスを抱えながら歩むことと同じです。結果として期待通りになったとしても、それは自分が当たり前だと思う現実になったという安心感しか得られないので、多幸感が得られません。
基本的にロマンティストは、自分の期待が現実になって欲しいという夢を描きがち。期待通りにならないと、それが心の棘となり不安になってストレスを溜めてしまいます。
"最悪な人生"とは?
ロマンティストというと、耳障りが良い感じもしますが、期待だらけの人生というのは"最悪な人生"ともいえます。
厳しいことを言うと、なんとなく現実離れした甘美な理想のような「ロマン」を抱いている時点で、脇が甘いのです。人に利用される場面にも出くわしかねません。
そうした人は、「私もロマンティストなんですよ」「一緒に理想を追い求めましょうね」なんて寄り添うようにして、本当は利用しようと近づいてきたりします。
ロマンティストは危険?
結局のところ、ロマンティストは脇が甘く、騙されやすいわけです。
ロマンや夢を抱くというのは決して悪いことではありませんが、同時に自分の弱み、現実の弱点にも目を向けて、認識しておかなければなりません。
単にロマンティックなだけの人は、とても危険なのです。
※本稿は『精神科医Tomyが教える 40代を後悔せず生きる言葉』(ダイヤモンド社)の著者が日々お届けする“心のサプリメント”です。