ミスラ氏、孫氏に助け船か ウィーワーク窮地でPhoto:Michael Kovac/gettyimages

 米シェアオフィス大手ウィーワークに対するソフトバンクグループの損失は膨らみ続けている。だがここにきて、なじみの深い人物が救済に乗り出した。

 長年にわたりソフトバンクの大型案件を指揮してきたラジーブ・ミスラ氏の投資ファンド、ワン・インベストメント・マネジメントはこのほど、ウィーワークに対して高金利で5億ドル(約690億円)近い資金を提供することで合意した。ウィーワークが当局に提出した書類で明らかになった。今回の案件は、ミスラ氏がソフトバンクの主要な役職を辞任してから初めて手掛ける大型投資の一つとなる。

 ソフトバンクの創業者、孫正義氏の右腕だったミスラ氏は昨夏、自身の投資ファンド設立のため、ほぼすべての役職を辞任。ビジョン・ファンド第1弾の統括についてはパートタイムで残ることで合意していた。同ファンドは3月終盤時点でウィーワーク株13%を保有している。