揺れ動く中国景気の
再加速期待
中国では昨年11月にゼロコロナ政策が突然に終了となった。これにより中国景気が再加速するとの期待が高まり人民元が上昇する一方、中国が主要な需要国である銅など資源価格も上昇し、対価としてのドルに下落圧力がかかった。
もっとも、最近の中国経済指標は、市場予想を下回るものが多く、中国景気の再加速期待が後退している。そして、人民元や人民元と連動しやすいアジア通貨および豪ドルなど資源国通貨も下落したことから、対価としてドルが上昇している。
4月以降、米10年金利は3.5%前後の水準にあり、日米10年金利差も概ね横ばい圏内で推移しているにもかかわらず、ドル円がじり高となっているのは、ドルが人民元、アジア通貨、豪ドルといった通貨に対して上昇していることが影響しているとみられる。今後も中国景気を巡っては悲観と楽観が交互に訪れ、それに伴いドルも両方向に影響を受けやすいだろう。



