日銀は大規模金融緩和を維持
ドル円は137円台まで円安進行
日銀は、4月の金融政策決定会合で、金融政策の現状維持を決定した。ドル円は、この結果を受けて、結果発表前の134円近辺から136円台まで円安方向に動いた。さらに足元(5月2日午後5時時点)では137円台まで円安が進んでいる。
ドル円が円安方向に動いたのは、日銀が4月の会合で金融緩和の正常化へ一歩踏み出すと市場が警戒していたほか、日銀の声明文や展望レポートの物価見通しがハト派にみえたためだろう。
4月の日銀会合で注目すべき点は、2025年度のコアCPIの見通しが1.6%と2%インフレ目標に届いていないこと、先行きの指針(フォワードガイダンス)の修正、金融政策の多角的なレビュー実施決定の3つである。