米企業の最高経営責任者(CEO)たちが最近次々に東京を訪れていることから、ここは経済の急成長を遂げる「アジアの虎」の首都のように思えるかもしれない。この数カ月間に訪日したCEOは、アップルのティム・クック氏、グーグルのスンダー・ピチャイ氏、オープンAIのサム・アルトマン氏、インテルのパトリック・ゲルシンガー氏、著名投資家のウォーレン・バフェット氏などだ。ホテルのエグゼクティブスイートに泊まりたいなら、事前に予約した方がいい。日本は成熟した経済国であって、虎ではない。CEOたちが日本に好意的なのは、中国とは異なる国だからだ。日本は民主主義国家で、米国の同盟国であり、技術を共有するのに安全な場所だ。半導体メモリーメーカーの米マイクロン・テクノロジーは、日本の工場に36億ドル(約4970億円)を投資すると発表したばかりだ。日本政府も大規模な財政支援を講じる。
G7議長国ニッポン、「非中国」が海外企業に魅力
政治的に安定し経済の活力が上がっているが、長期的な課題は残る
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