関西私大も関東と同じ傾向
公務員人気が高いのはなぜ?
まず関大で1位となったのは大阪府教員で、前年3位からのランクアップとなる。関大は官公庁への就職が多いことで知られるが、国家公務員一般職、国税専門官、大阪市職員、大阪府警察官と、トップ5までが全て公務員という結果は、壮観ともいえる。
関学の1位も、前年に続いて国家公務員。関大と同じく公務員人気は高く、トップ5を見ると兵庫県教育委員会、神戸市、国税専門官と官公庁への就職が半数を占める。
同志社は、前年3位の京都銀行が1位となった。銀行と電機・精密への就職が強いのが特徴だ。
立命館は、前年6位のパナソニックが1位へとランクアップ。前年1位の滋賀銀行は3位となった。電機、銀行、通信、ITといった様々な業界の中堅・大企業に就職している。
そして近大の1位は、前年に続いて大阪府警察となった。同大も大阪市役所、大阪府教育委員会など、官公庁への就職が目立つ。
こうして関西有名私大の就職先を俯瞰すると、関東の私大と同じく官公庁への就職が目立って多いことがわかる。コロナ禍で若者の安定志向が強まる一方、親世代は実感しづらいかもしれないが、「社会的貢献度が高い」という志望動機も多いようだ。
*この記事は、株式会社大学通信の提供データを基に作成しています。
2022年春の大学別の主な就職先。就職先(企業・団体)の名称は、原則としてアンケート調査時点の各大学の回答による。また、大学通信の調査方法によって表記しており、正式名称と異なる場合がある。大学により、一部の学部・研究科を含まない場合がある。大学院修了者を含む。(調査/大学通信)