勝ち負けは、技術力とか
そんなことじゃ決まらない
「周りに、すご腕エンジニアが多く、自分のスキルに自信が持てません。野田さんは、周りと比べてしまうことはありますか?」
こう聞かれた野田さんは、面白い芸人に囲まれて行き詰まることがあると答えた。だからこそ、前の質問でも答えた通り、王道では勝負はしないのだ、と。
「周りと比べて技術力がないことは、弱みかもしれません。でも、『勝ち負けはそんなところじゃ決まらねぇんだ』と思えるような戦い方をしたらいいと思います。お笑いの世界にも、めちゃくちゃ滑舌が悪かったり、演技力が壊滅的だったり、それこそ面白いことを一切思いつかない芸人もいるんです。これらは一見弱みです。しかし、これを利用されたら勝てないなというときがあるんです。僕は、コウメ太夫さんを見たとき、どんなに漫才の力を身に付けようが、R-1で優勝しようが、一生勝てないと思いましたよ」(野田さん)
野田クリスタル流ゲーム作りの極意は
「何だってネタになる」
こんな質問も出た。「野田さんにとってゲーム作りの極意とは?」
「何だってネタになる、かな。僕もゲームを作ったり、筋トレをしたり、いろんなことをやっています。落ち込むこともあるし、行き詰まることもあります。最終的にそれが足を引っ張るような展開になることだってあるかもしれません。でも何がどうなろうと、全ての経験は、いつか武器になる。だから、『常に何かやっときゃいいんじゃねぇかな』と思っています」(野田さん)
野田さんの夢は、大喜利でどんなお題が来ても一秒で答えてくれる「スーパーお笑い脳みそAI」を開発することだという。実はすでに一度試作して、お笑いライブで大喜利電脳戦を披露したそうだ。ChatGPTやGoogleのBardをはじめとするジェネレーティブAIが活況を迎えた今、野田さんなら、その夢の実現も間近かもしれない。