【コンスタンチノフカ(ウクライナ)】3児の父親で無職のオレクシー・マルコフスキーさんは2月、バフムトの戦いの最前線で生まれて初めて携行式ロケット弾(RPG)を発射した。  マルコフスキーさんら16人の召集兵が防衛を任されたマンション群の1棟をロシア軍が攻撃していた。召集兵の多くは数日前に動員され、何の訓練も受けていなかった。  マルコフスキーさんは的を外した。横の壁にロシア軍が発射したRPGが命中し、脳振とうを起こした。走って建物の外に逃げ出し、野菜畑に身を隠した。耳鳴りがしていた。日没後に戻ると、部屋には2人の仲間の遺体が横たわっていた。