日野と三菱ふそうの会見国内の大型車を手掛ける4社は、日野自・三菱ふそうと、いすゞ・UDトラックスの2陣営に集約されることになった Photo:JIJI

「まさかの組み合わせ」に
日野自と三菱ふそうが統合へ

 突然の発表で、誰も予期できなかった商用車再編となった。

 5月30日、トヨタ自動車と独ダイムラートラックが商用車分野で提携し、トヨタ傘下の日野自動車とダイムラー傘下の三菱ふそうトラック・バスを2024年末に経営統合することを発表した。

 トヨタとダイムラーが株式公開を目指す持ち株会社を24年末までに設立し、日野自と三菱ふそうが傘下に入ることで4社が基本合意。トヨタとダイムラーの持ち株会社への出資比率は同じ割合とし、統合後に日野自はトヨタの連結子会社から外れる。

 経営統合後も日野ブランドとふそうブランドは残ることになるが、これにより、いわゆる「大型4社」として長く続いていた日本のトラックメーカーの構図は、日野自・三菱ふそうと、それに対するいすゞ自動車・UDトラックスの2陣営に集約されることとなった。