いすゞが旗艦車をフルモデルチェンジ
満を持してEVを投入
久しぶりの新車発表の大イベントだった。自動車業界は従来、新車発表イベントには力を入れてホテルやイベント会場で華やかに開催するのが常だったが、コロナ禍に見舞われたここ3年でその新車発表会は大きく変化した。つまり、ホテルやイベント会場を借り切った発表会ではなく、リモート発表会のようなケースが多くなったのだ。
久々に大型の新車発表会を行ったのは、商用車メーカーのいすゞ自動車だった。いすゞは7日、パシフィコ横浜で「いすゞワールドプレミア2023」と銘打って、新小型トラック「エルフ」と新中型トラック「フォワード」を発表した。
いすゞは会見で、この大変革期における生き残りを懸けて、いすゞとしての新企業理念とともに、カーボンニュートラル実現への積極施策を進めることを前面に打ち出した。
その象徴が「満を持してのエルフのBEV(バッテリーEV)の発表」(片山正則社長)だった。いすゞのエルフは「小型トラックの代名詞」とも言われるほど小型トラック市場をリードしている。いすゞの「ドル箱」的存在だ。