会員制ドライビングクラブ「THE MAGARIGAWA CLUB」奥にあるのが全長3.5kmのドライビングコースの一部。手前がクラブハウス(左)と宿泊棟(オーナーズパドック)。全体的に海外の高級リゾートのようだ 画像提供:コーンズ・アンド・カンパニー・リミテッド

フェラーリ、ランボルギーニ、ベントレー、ロールスロイス、ポルシェの五つの高級輸入車を取り扱うCORNES &COMPANY LIMITED(以下、コーンズ)が2023年夏、会員制ドライビングクラブ「THE MAGARIGAWA CLUB」を千葉県南房総市にオープンする。会員権は一口3600万円で、すでに約200口が完売しているという。コーンズの狙いを現地取材で探った。(自動車ライター 西川昇吾)

会員権は1口3600万円!
富裕層向け会員制ドライビングクラブの全貌

 高級輸入車販売で知られるCORNES&COMPANY LIMITED(以下、コーンズ)が、約100万平方mの敷地面積を誇る会員制ドライビングクラブ「THE MAGARIGAWA CLUB」を7月に開業する。場所は千葉県南房総市で、東京都心や羽田空港から車で約60分、成田空港からも約75分というロケーション。全長約3.5kmのドライビングコースをメインに、クラブハウスには、レストランやトレーニングルーム、温泉、プール、スパ、ファミリーラウンジを備え、ドッグランやトレッキングコースも併設されるという。

 従来、合法的に法定速度を大幅に超えた高速走行を行うのであれば、レースが行われるサーキットに行くのが一般的だ。国内では、例えば富士スピードウェイや鈴鹿サーキットがある。それらの場所では、講習を受けて入会金を支払い、ライセンスを取得すれば、「スポーツ走行」と呼ばれる高速走行が行える。また、主催者がサーキットを貸し切って参加料を集める走行会で高速走行を楽しむ方法もある。

 一方、THE MAGARIGAWA CLUBは会員制で、会員権は1口3600万円(23年6月まで)と超高額だ。一般的なサーキットではライセンス取得にかかる料金は高くても5万円前後なので、金額だけで見ればTHE MAGARIGAWA CLUBは並外れている。

 高額なのにはさまざまな理由がある。まず、大きな違いとして挙げられるのが充実したホスピタリティーだろう。日本最古のリゾートホテル「日光金谷ホテル」がルーツのKANAYA RESORTSが食事などのサービスを提供しており、そのクオリティーはお墨付きだ。プールやバー、ジムに天然温泉などを備えたクラブハウスと宿泊施設があるオーナーズパドックは、これまでのサーキットにはなかった高級リゾート感であふれている。

クラブハウスに設置されている温水プールクラブハウスに設置されている温水プール Photo by Shogo Nishikawa
レストランで提供される食事は高級リゾートホテルのようレストランで提供される食事は高級リゾートホテルのよう Photo by Shogo Nishikawa
トレーナーが常駐するトレーニングルームトレーナーが常駐するトレーニングルーム。運転に重要な反射神経を鍛える装置もある Photo by Shogo Nishikawa