アップル、ARヘッドセット「Vision Pro」発表 10年ぶり大型新製品Photo:Justin Sullivan/gettyimages

 米アップルの1週間にわたる年次開発者会議「WWDC」が5日、開幕した。現実世界に仮想現実(VR)とデジタルアプリを重ねて体験できるヘッドセット「Vision Pro(ビジョン・プロ)」を発表した。同社にとって約10年ぶりの大型新製品となる。

 ティム・クック最高経営責任者(CEO)は動画でビジョン・プロを披露し、拡張現実(AR)を通じて「空間コンピューティング」を実現できるようにするものだと語った。「現実世界とデジタル世界をシームレスに融合することでリアリティーを拡張する、新しいコンピューティング」だと説明した。

 ビジョン・プロを装着すると、現実空間に重ねて巨大なスクリーンが現れるほか、3次元化された映像の撮影や視聴も可能で、新しいエンターテインメント体験を実現できるという。米娯楽・メディア大手ウォルト・ディズニーのボブ・アイガー最高経営責任者(CEO)も事前収録した動画でイベントに登場し、ビジョン・プロが出荷され次第、同社のストリーミングサービスで利用可能になると述べた。