投資をして幸せになる人、幸せを逃す人の決定的な違い

東京理科大学の大学生だったとき、夏休みの暇つぶしで突如「そうだ、投資をしよう！」と思い立った。証券口座を開設して、家庭教師のアルバイトで稼いだ貯金を“タネ銭”をほぼ全額投入。知識ゼロ・経験ゼロの状態から投資をしてみたものの、わずか2週間で全額、溶かしてしまった……。そこで投資を諦めず、本腰を入れて勉強。ベンチャー企業に入社してから本領を発揮して、1銘柄だけでも億単位のリターン（売却益）を得るなどして、入社4年で独立。そこで得た投資の最終結論は、常識の真逆をいく「小型株集中投資」という手法だった。その投資法を1問1答のクイズ形式で楽しみながら学べる『10万円から始める! 小型株集中投資で１億円 【１問１答】株ドリル』（ダイヤモンド社）の著者が、アマチュアだからこそプロに勝てる“儲かる株の見つけ方”を基礎の基礎から応用まで解説する。

お金を儲けるために
時間を犠牲にする？

【前回】からの続き　私が投資を始めたのは、経済的にも時間的にも自由になりたいから。それなのにFX取引では、経済的には豊かになるものの、お金を得るためにトレード画面に張りつかなければならず、時間に縛られている自分に気づいたのです。

当時は、FX取引のトレーダーが集まる飲み会にも顔を出していました。その飲み会の最中でも、みんなおもむろにノートパソコンを出して、株価チャートをチェックし始めたりしていました。

目の前の人との楽しい時間、美味しい料理やお酒はそっちのけで、パソコンの画面に向き合うトレーダーたちの姿を見ていたら、「この人たちって、幸せなのかな？」という違和感が、私の頭に浮かんできたのです。

FX取引とは縁を切り
小型株集中投資を確立

常にトレードが気になって、画面を見ないことによる機会損失に意識が向き、目の前にある貴重な出会いや楽しい時間を蔑ろにしてしまう。そのことに違和感を得たのです。

もちろん、トレードが楽しくて仕方ない、それが幸せだという人はいいのかもしれません。ただ、それは私の目指す理想のライフスタイルではなかったのです。

そこで私はFX取引とは縁を切り、画面に張りつかなくてもいい「小型株集中投資」の投資スタイルを確立しました。

相場のチェックは
1日10分だけ

今では1年の半分以上は自宅を空けて、国内外を旅しながら投資活動する生活を送っています。

株価チェックのためにパソコンやスマホを見るのは1日10分ほど、長くても15分程度です。

たとえ億単位でお金を稼いでも、楽しい体験や新たな挑戦、面白い人との出会いがなければ、何のために生きているのかわからなくなります。

投資をした“その先”を
想像してみる

自分自身の胸に手を当てて考えてみると、そもそも投資を始めたのは、「お金と時間の両方を得て、自由な人生を手に入れたいから」なのです。

いくらFX取引でお金を儲けられたとしても、大事な人とのアポをすっ飛ばすような人間になっている自分はイヤです。

あなたは投資をして、どんな自分になりたいでしょうか？ 投資をした“その先”をぜひ想像してみてください。

※本稿は『10万円から始める! 小型株集中投資で１億円 【１問１答】株ドリル』（ダイヤモンド社）の著者によるものです。