東京理科大学の大学生だったとき、夏休みの暇つぶしで突如「そうだ、投資をしよう!」と思い立った。証券口座を開設して、家庭教師のアルバイトで稼いだ貯金を“タネ銭”をほぼ全額投入。知識ゼロ・経験ゼロの状態から投資をしてみたものの、わずか2週間で全額、溶かしてしまった……。そこで投資を諦めず、本腰を入れて勉強。ベンチャー企業に入社してから本領を発揮して、1銘柄だけでも億単位のリターン(売却益)を得るなどして、入社4年で独立。そこで得た投資の最終結論は、常識の真逆をいく「小型株集中投資」という手法だった。その投資法を1問1答のクイズ形式で楽しみながら学べる『10万円から始める! 小型株集中投資で1億円 【1問1答】株ドリル』(ダイヤモンド社)の著者が、アマチュアだからこそプロに勝てる“儲かる株の見つけ方”を基礎の基礎から応用まで解説する。
富を得る人、得られない人
私たちが暮らす市場経済と自由貿易に基づく資本主義の社会は、みんなに平等というわけではありません。
貧困問題解決に取り組む国際非政府組織(NGO)のオックスファムの報告書(2018年)によると、2017年に創造された富のうち82%は世界の上位1%の富裕層に集中したそうです。
富を得る人、得られない人を分けるのは、いったい何なのでしょうか?
資本主義のルールを上手に活用する
「生まれつきお金持ちだから」でもなければ、「特別な才能があるから」でもなければ、「どれだけ仕事を頑張るか」でもありません。
私は「資本主義のルールを上手に活用できるかどうか」によると考えます。
資本主義のルールを上手に活用できる人は、私自身もそうであるように、もともとお金持ちの家庭に生まれなかったとしても、自分の力で大きな富を築くことができるでしょう。
宝くじの高額当選者の末路
一方、資本主義のルールを上手に活用できない人は、一時的に大きな富を手に入れられたとしても、その後、富を失う可能性が高い。
宝くじの高額当選者の多くが、数年後にはお金を使い果たしているか、人によっては借金まみれの状態になってしまうのも、同じ理由です。
私は、大学生の頃から投資を続けて、ベンチャー企業に就職してから大きなリターンを得られるようになりましたが、この事実にもっと早く気づいておけばよかったと思っています。
お金持ちになるために大切な4つのこと
大切なのは、①自分自身の現状把握、②自分の思考の見える化、③自分がやるべきことの明確化、④自分の頭で考える習慣化です。
まだ漠然としているかもしれませんが、まずはこの4つのポイントを頭に入れておくだけでも、一歩先に進めるようになるでしょう。
資本主義の社会で、お金持ちになる方法は、以前の記事でも紹介していますから、参考にしてみてください。
※本稿は『10万円から始める! 小型株集中投資で1億円 【1問1答】株ドリル』(ダイヤモンド社)の著者によるものです。