東京理科大学の大学生だったとき、夏休みの暇つぶしで突如「そうだ、投資をしよう!」と思い立った。証券口座を開設して、家庭教師のアルバイトで稼いだ貯金を“タネ銭”をほぼ全額投入。知識ゼロ・経験ゼロの状態から投資をしてみたものの、わずか2週間で全額、溶かしてしまった……。そこで投資を諦めず、本腰を入れて勉強。ベンチャー企業に入社してから本領を発揮して、1銘柄だけでも億単位のリターン(売却益)を得るなどして、入社4年で独立。そこで得た投資の最終結論は、常識の真逆をいく「小型株集中投資」という手法だった。その投資法を1問1答のクイズ形式で楽しみながら学べる『10万円から始める! 小型株集中投資で1億円 【1問1答】株ドリル』(ダイヤモンド社)の著者が、アマチュアだからこそプロに勝てる“儲かる株の見つけ方”を基礎の基礎から応用まで解説する。

【お金を増やす】元手10万円を1億円に増やす方法・ステップ1Photo: Adobe Stock

元手10万円を1億円に増やす方法

【前回】からの続き では、実際に10万円から資産1億円を築くには、どうしたらいいか考えてみましょう。

ここでは、わかりやすく3つのステップに落とし込んで説明します。

《ステップ1》
10万円を100万円に増やす

まずは余裕資金10万円を貯めて、実際に株式投資を始めましょう。楽天証券やSBI証券などで証券口座を開いて、10万円を証券口座に移管します。

最初は、投資で損した・得したを気にするより、投資に慣れることが先決です。

失敗して10万円から8万円や7万円に減ったりするかもしれませんが、失敗を通じて投資を学ぶことが大切です。このときの経験が将来、資産を大きく伸ばして1000万円になったとき、資産を800万円や700万円に減らすリスクを押さえてくれるからです。

初期段階においては
「節約」が投資に勝る

一方で、給料などから余裕資金を少しずつ証券口座に追加して、運用資金100万円を目指します。

投資の初期段階では、投資利益より「節約」のほうが資産増加に直結します。とにかく無駄な出費を減らして、投資資金に回していきましょう。

このフェーズでは、投資だけで10万円を100万円に増やすよりも、節約や副業・アルバイトをして運用資金を追加したほうが圧倒的に効率がいいと思います。

そして、このフェーズで損失をたくさん経験しておいたほうがいいです。損しても絶対額が少ないので、巻き返し可能だからです。

※本稿は『10万円から始める! 小型株集中投資で1億円 【1問1答】株ドリル』(ダイヤモンド社)の著者によるものです。