【精神科医が教える】
目の前の小さなことにクヨクヨしなくなる方法

誰しも悩みや不安は尽きない。寝る前にイヤなことを思い出して、眠れなくなるなんてことも……。そんなときの助けになるのが、『精神科医Tomyが教える 40代を後悔せず生きる言葉』（ダイヤモンド社）だ。ゲイのカミングアウト、パートナーとの死別、うつ病の発症……苦しんだ末にたどり着いた、自分らしさに裏づけられた説得力ある言葉。心が落ち込んだとき、そっと優しい言葉を授けてくれる。Voicy「精神科医Tomyきょうのひとこと」の“言葉の精神安定剤”で、気分はスッキリ、今日がラクになる！

目の前の現実に心を揺らされる

人は目の前のちょっとした現実に喜んだり、落ち込んだり、一喜一憂しやすいものです。

「ちょっとしたことで一喜一憂しない」などと、否定形のネガティブなニュアンスを含んで使われることが多い「一喜一憂」ですが、そうはいっても、つい目の前の小さなことにも心が反応しがちです。

ちょっとした悪いことが起こると、「他の人はうまくいっているのに自分だけ悪いことが起こる」と他人と比較して落ち込んだり、「もうダメなんじゃないか、限界に近づいてるんじゃないか」なんて悪いほうへと思考が働いてしてしまったりします。

好不調は“大きな波”としてとらえる

しかし、日々よいこともあれば悪いこともあります。いいことばかり続くわけでもなければ、悪いことばかり続くわけでもない。「波」があるわけです。

小さな波もあれば、大きな波もある。小さな波が組み合わされて、大きな波になったりもする。目の前のことだけ近視眼的に見てしまうと、全体の波がつかめてこないんです。

長い目で見たら、うまくいっているかもしれないことでも、目の前の現実だけで判断して、放り出してしまうことだってあります。

視点を高く、広くしてみて！

自分が一喜一憂しがちだな、と思ったら、視点を高く、広くするように意識してみてください。そして、ちょっと長い目で見ることも心がけてください。

そうすると、見えてこなかったことが見えてきたり、心がスッと軽くなることがあったりします。

※本稿は『精神科医Tomyが教える 40代を後悔せず生きる言葉』（ダイヤモンド社）の著者が日々お届けする“心のサプリメント”です。