北大西洋条約機構(NATO)の次期事務総長としてデンマークのメッテ・フレデリクセン首相が有力視されているが、ポーランドはこれに反対するとみられる。複数の欧州当局者が明らかにした。加盟国間の亀裂が浮き彫りになっている。事務総長の選出には31加盟国すべての合意が必要なことから、ポーランドが反対すればフレデリクセン首相は事務総長に就くことができない可能性があるという。当局者らによると、ポーランドには東欧諸国のトップを事務総長に据えたいという思惑があるほか、デンマークが加盟国の国防費に関する目標を達成していないこと対する不満がある。また、これまで15年近く、北欧出身の元閣僚らが事務総長を務めていることから、ポーランドは再び北欧からトップを選出することを警戒しているという。
NATO次期トップ候補、ポーランドが「ノー」
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