今回紹介するのは、来年4月に開講する新設の大学院の中でも注目の『目白大学大学院経営学研究科 博士後期課程 経営学専攻』である。
所在地は東京都新宿区。西武新宿線「中井駅」、都営地下鉄大江戸線「中井駅」「落合南長崎駅」、東京メトロ東西線「落合駅」、西武池袋線「東長崎駅」が徒歩圏の最寄り駅となる立地は、城西地区に勤務先がある場合や通勤経路上にある場合に、特に通学しやすい環境にあるだろう。
この新設大学院の注目ポイントはまず経営学の「博士(後期)課程」であることだ。すでに同研究科に置かれている修士課程や、他大学の経営学研究科の進学先として位置するのみでなく、いま社会に出ているMBAたちの受け皿にもなる大学院だといっていい。
MBAの活躍の場は本来、社会の中にある。その意味ではプロフェッショナルスクールに近い存在であり、さらに上級のDBAに相当する大学院が日本では極端に少ない。その欠落を埋める経営学の大学院博士課程の設立は歓迎できる。アカデミックな経営学を学んできた修士の学校である一方で、MBAのスキルをアカデミックレベルに延長もしくはコンバートする大学院として理解していいだろう。学位は「博士(経営学)」となる。研究者と大学教員を養成する大学院である。
しかも重要なのは、この博士課程が第14条の特例を利用して、土曜日のフルタイム開講、平日の夜間開講を行なうことだ。現在でも同研究科の修士課程では、平日は午後と夜間、土曜日にしか講義を行なっていない。社会人のための開講時間が、博士後期課程にも継承される。
研究領域は会計学(会計理論及び原価計算)、管理会計論、経営組織論、経営情報論、オペレーションズ・リサーチ。この5領域について、研究指導の担当教員が配置されている。興味深いのは会計学の博士課程でもあることで、いわゆるアカウンティングスクール(会計大学院)の上位研究機関でもあることだ。更に言えば、税理士志望の人間にも要注目だろう。
来年の開講であり、募集要項の配布も11月下旬に始まったばかり。いまからアクションを起こして遅いことはない。会社を辞めずに通える、貴重な博士課程の大学院である。