沈没した豪華客船「タイタニック号」の観光ツアーに出発し、北大西洋で行方不明になった深海潜水艇「タイタン」について、出航から数時間後に米海軍の極秘音響探知システムが潜水艇の爆発音を確認していたことが分かった。捜索関係者らが明らかにした。同システムは敵国の潜水艦を探知するためのもの。米国防当局者によれば、海軍は潜水艇からの通信が途絶えたすぐ後に音響探知を開始。行方が分からなくなった直後には、22日に潜水艇の破片が発見された場所の近くで爆発音とみられる音を検知したという。これらの情報は現地の指揮官に伝えられたとしている。米海軍の高官はウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)に対し、海軍が音響データの解析を行い、通信が途絶えた際に潜水艇が活動していた場所の近辺で爆縮あるいは爆発と一致する異常を検知した、と明らかにした。