夏場に向けてダイエットに取り組む人にぜひ読んで欲しい1冊が『医者が教えるダイエット 最強の教科書』だ。「1ヵ月で痩せました!」「考え方が変わった!」と絶賛の声が続々。大きな支持を集めている。著者は、生活習慣病の専門医・牧田善二氏。最新の医学に基づき、最も効果的なダイエット法を解説した本書から、特別に一部を抜粋して紹介する。

ダイエットでリバウンドする人に共通する「考え方の1つのクセ」Photo: Adobe Stock

根性でダイエットする人は失敗する

 本書のメソッドで目標体重まで落とすことができたとして、いつも忘れないでいて欲しいのは「体重は根性でコントロールするものではない」ということです。

 せっかく落とした体重を維持するために必要なのは、自分の「脳」と知的な闘いを繰り広げ、勝ち続けることです。

 あなたの脳は、ちょっとでも油断すれば「太ろう」という方向に動き、あなたに盛んに呼びかけます。

「ほら、あの棚に大好物のシュークリームがあるよ」
「どうしてご飯を食べないの? ほかほかの炊きたては最高に美味しいのに」

 そこで「そうだよね、今日だけはいいよね」とのってしまうのか、「いやいや、待てよ。そうはいかないよ」と押しとどめるのか。

 それによって、あなたの今後の体重、見た目の美しさ、健康度合いのすべてが変わってきます。

ダイエットのコツは「脳をダマす」こと

 脳の邪悪な誘いを上手く押しとどめるコツは、真正面から激突するのではなく、半身に構えてだましだまし対応すること。

 そして、「0か100か」という白黒はっきりした決着をつけようとせず、いつの間にか勝利していればいいのです。

 たとえば、「どうしてもどうしてもアイスクリームやケーキが食べたくてしかたない」とき、なまじ「甘いものは絶対にダメ」と真正面から抵抗すると、大負けしてリバウンドしかねません。

 そうではなくて、カカオ成分70%以上のチョコレートを少し食べるなどして、脳をだまし、こちらが押し切ってしまえばいいのです。

 こうしたことを重ねているうちに、あなたの対応スキルがアップし、邪悪な脳が出現する回数が減ってきます。

 糖質依存脳を健康脳に変えることが、糖質中毒を克服することです。

 健康脳に変わると、炭水化物はさほど欲しくなくなるし、ケーキやポテトチップスよりも「サラダを食べたい」と思うようになるでしょう。

 それは、あなたの脳が、あるべき健康な状態に戻ったことを意味しています。

(本稿は書籍『医者が教えるダイエット 最強の教科書──20万人を診てわかった医学的に正しいやせ方』から一部を抜粋・編集して掲載しています)