ロシアの民間軍事会社ワグネルは24日、モスクワへの進軍を停止した。ベラルーシのアレクサンドル・ルカシェンコ大統領が、ロシアのウラジーミル・プーチン大統領とワグネルの仲介役となった。内戦へとつながる可能性があった武力衝突が回避された。ロシアのドミトリー・ペスコフ大統領報道官は、ワグネル創設者のエフゲニー・プリゴジン氏を刑事責任に問わず、同氏がベラルーシへ移動すると述べた。また反乱に参加したワグネルの戦闘員には恩赦が与えられ、兵舎にとどまった戦闘員は国防省と契約できるとした。プーチン氏は20年以上政権を握っている間に、組織的な陰謀は不可能と思われるほど万全な保安体制を構築していた。だがワグネルによる1日限りの反乱が成功したことで、核保有国のロシアでさらなる陰謀が企てられ、不安定化が進む可能性がある。