ウィンストン・チャーチルは、ロシア政府における政治的陰謀は「じゅうたんの下でのブルドッグの戦い」のようなものであり、誰が勝ったのかが部外者に分かるのは敗者の骨が飛び出すときだけだと語ったと伝えられている。本稿の締め切り時点では、どちらの犬もまだうなり声を上げていた。ロシア政府は、武装蜂起した民間軍事会社ワグネルの指導者エフゲニー・プリゴジン氏は依然として刑事捜査の対象だとしている。同氏は26日午後時点で、身の安全を保証されたベラルーシに避難しておらず、声明を出し続けた。ある時点で状況は解決するだろう。プリゴジン氏は開いた窓に近づき過ぎるかもしれない。同氏の宿敵であるセルゲイ・ショイグ国防相は、家族とより多くの時間を過ごすことを選ぶかもしれない。あるいはウラジーミル・プーチン大統領が内紛の終結を求め、敵対する2人に和解したふりをさせるかもしれない。
【オピニオン】「プーチン氏失脚」の予想は時期尚早
ワグネルの反乱で弱々しく見えたが、過去の残忍な指導者たちはもっとひどい状況でも生き延びた
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