「頭の回転が速くなる」「誰でも脳の機能が向上しそう」「脳の老化防止に使える」「ゲーム感覚で小学生でも楽しめる」「たとえるなら、脳のストレッチ」「集中力や記憶力が伸びた」などの声が届いた、くり返し楽しんで使える『1分間瞬読ドリル』は、何歳からでも6つの力が飛躍的に伸びます。間違ってもOK。1分間で与えられた課題を見ていくだけで、「記憶力」「思考力」「判断力」「読解力」「集中力」「発想力」が抜群にあがります。
子どもには、これから必要とされる「考える力」勉強脳が磨かれ、覚えに不安があるシニアはボケ防止に使える、そして、大人は脳機能を高めていくことができるのです。10歳から100歳まで、誰でも簡単に続けられる『1分間瞬読ドリル』で、脳をよくしていきましょう!

脳の衰えを防ぎ、認知症予防にもつながる方法Photo: Adobe Stock

「忘れ物が多い。認知症の始まりかも」、それ違います!

「出かける前は覚えていたのに、忘れてしまった!」
「かばんに入れたと思ったのに……」

 そんな経験、ありませんか? でも、これ誰にでも起きることです。なぜなら人間の脳は、記憶したことを忘れるようにできているからです。裏を返せば、忘れるのは当然なこと。

 昨日の晩ご飯は、何を食べたか思い出せますか? 1週間前のお昼ご飯は? 1カ月前の晩ご飯は?

 すぐには出てこないですよね。でも、1カ月前のお友だちの誕生日をサプライズでお祝いしていたとしたら、どうでしょうか。食べたものや、飲み物まで思い出すことができませんか。

 特別な出来事は覚えているのに、1週間前のお昼ご飯や1カ月前の晩ご飯は、日常で特別な出来事ではないので、あまり記憶に残りません。

 いつもと違うことをすると、脳に刺激を与えます。脳に刺激が与えられると、脳は「重要なこと」だと判断し、その情報を記憶に残そうと働いてくれるのです。

 また、いつもと違うことをすると、「楽しい」「面白い」などの、自分自身の感情が伴い、その光景をイメージで記憶することができます。

「いつもと違うことをすると記憶に残る」「イメージで覚えたことは記憶に残る」は、脳の大きな特徴なのです。

認知症を予防するには?

 国民病と言われる認知症。2年後には、5人に1人は、認知症を発症していると予測されています。

 毎日、いつもと同じ日を過ごしていると、脳への刺激が少なくなり、脳を使わなくなるので、発症しやすくなるとも言われています。

 つまり、いつもと違う日を過ごすことが、認知症予防につながるのです。いつもと違う日というと、何か大それたことをイメージされるかもしれませんが、日々、些細なことでも大丈夫です。

 たとえば、「いつもは車通勤だけど、たまには電車やバスを使ってみる」「いつもはこのお店でご飯を食べるけど、今日は違うお店に入ってみる」「いつもはこの帰り道だけど、少しちがう道を通ってみる」などです。

 少し、いつもと違うことをするだけで、こんなことがあったんだ!という発見、気付きが、脳への刺激になります。

 また、その発見や気付きに、「面白い」「楽しい」「また来よう」などの、自分自身の感情が伴うと、イメージでその光景を記憶でき、更なる脳への刺激になります。

 毎日同じことを選ぶのではなく、たまには、いつもと違ったことをしてみましょう。そうすることで、脳の衰えを防ぎ、認知症予防にもつながるのです。

*本記事は、『1分間瞬読ドリル』の著者による書き下ろしです。