夏場に向けてダイエットに取り組む人にぜひ読んで欲しい1冊が『医者が教えるダイエット 最強の教科書』だ。「1ヵ月で痩せました!」「考え方が変わった!」と絶賛の声が続々。大きな支持を集めている。著者は、生活習慣病の専門医・牧田善二氏。最新の医学に基づき、最も効果的なダイエット法を解説した本書から、特別に一部を抜粋して紹介する。
減量の目標に合わせた3段階のダイエットコース
牧田式糖質制限ダイエットは、6kg、20kgという二つの壁を基準に、以下の3段階に分けて考えられています。
・Aコース「やせたいのは6kgまで」糖質依存症軽度
・Bコース「6~20kgやせたい」糖質依存症中等度
・Cコース「20kg以上やせたい」糖質依存症重度
自分の目標体重を算出する
では、あなたがどのコースなのか調べてみましょう。
次のようにBMIの計算式から逆算すればOKです。
・適正体重=身長(m) × 身長(m) × 22
・美容体重=身長(m) × 身長(m) × 20
私の知人を例にとると、会社経営者の50代の男性は、身長168cmですから適正体重は「1.68 × 1.68 × 22」で約62kgです。
ところが、実際には74kgあるので、健康のためにも12kgの減量が必要でBコースに該当します。
ちなみに、この男性には30歳になったばかりの息子さんがいるのですが、170cmで87kgもあります。
適正体重は「1.7 × 1.7 × 22」で約64kgですから、Cコースで23kgの減量に挑戦してもらうことになります。
もう一人、50代で会社勤めをしている女性は、身長155cmだそうです。
適正体重は「1.55 × 1.55 × 22」で約53kg。
美容体重を目指すなら「1.55 × 1.55 × 20」で約48kgです。
「まさに、48kgくらいになりたい。今はなんとか53kg以下に留めているけれど、もっとスマートになりたい」と訴えていたので、4~5kgのダイエットを望んでいるのでしょう。
ということであれば、Aコースです。
この女性の場合、健康面だけを考えるなら今のままでもOKです。
ただ、前述したように、閉経や基礎代謝の低下でこれから太りやすくなることを考えれば、Aコースのダイエット習慣を身につけておくことが、今後の健康維持に大いに役立ちます。
もちろん、男性が美容体重を目指しても構いません。
まずは、あなたの目標をしっかり決めましょう。
(本稿は書籍『医者が教えるダイエット 最強の教科書──20万人を診てわかった医学的に正しいやせ方』から一部を抜粋・編集して掲載しています)