世界的なハイテク投資家である孫正義氏は、6年前に世界最大規模のプライベートエクイティ(PE)投資ファンドを立ち上げた後、自身が率いるソフトバンクグループ(SBG)は一つの戦略に基づいて企業に投資していると語った。孫氏は2018年、投資家に対し、単に無謀な投資をしているのではないとし、人工知能(AI)という一つのテーマに一貫していると述べていた。それから、1400億ドル(約20兆2000億円)余りを400以上の新興企業に費やしてきた。AIを巡る熱狂が今、市場を席巻している。SBGは、後れを取るまいと躍起になっている。孫氏は20年、SBGを「AI革命の投資会社」にするとして前代未聞の大盤振る舞いをしたにもかかわらず、世界有数のハイテク投資家である同社は生成AIを取り巻く熱狂に乗り遅れている。チャットボット(自動会話プログラム)「チャットGPT」のような製品が膨大なデータを学習して自ら文章や画像を作成する、今最も熱い分野だ。
AIに再び賭ける孫氏、有言実行なるか
ソフトバンクGを「AI革命の投資会社」にすると宣言するも、最近のAIブームに乗り遅れ
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