ロシアのドミトリー・ペスコフ大統領報道官は4日、囚人交換に関して米国と接触していると明らかにした。ペスコフ氏は記者団の前で、ロシアで拘束されているウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)のエバン・ゲルシコビッチ記者にも言及した。その中で「囚人交換について一定の接触を行っているが、いかなる形でも公にすることは考えていない」とし、接触は「完全な沈黙の中で続ける必要がある」と述べた。ペスコフ氏の発言の様子は国営テレビが伝えた。米国籍のゲルシコビッチ氏は3月29日、ロシアのエカテリンブルクを取材で訪れていた際、連邦保安局(FSB)にスパイ容疑で拘束された。同氏はロシア外務省から記者として働く許可を得ていた。本人、WSJ、米政府はいずれもスパイ容疑を強く否定している。