食品・飲料メーカーがZ世代争奪戦を繰り広げている。成人を迎えたこの世代を自社ブランドに引きつけたい考えだが、マーケティング頼みでは限界があるとの声も出ている。マーケティングやトレンド予測の専門家の話では、1997年~2012年生まれのZ世代は上の世代に比べ、豊富な選択肢があるのが当たり前で、すぐ楽しめないものを消費するのに抵抗がある。一部の企業は、この世代に向けて多額を費やし既存商品を宣伝するのではなく、その嗜好(しこう)に合わせて新しい商品を開発している。ビールは軽く。ドリンクはカラフルに。コーヒーは冷たく。そしてタコベルでは、チキンがビーフに取って代わろうとしている。牛肉を使ったメニューが豊富なメキシコ料理ファストフード大手のタコベルのマーク・キング最高経営責任者(CEO)は昨年12月、投資家に対し「今、当社のビジネスの大部分は牛肉だ」としつつ、「今、Z世代の消費者が求めているのは鶏肉だ」と語った。
Z世代はビーフよりチキン、新商品で引きつけろ
ホットよりアイス、ビールは軽め――新世代の好みを追う食品・飲料業界
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