これは「金網マッチ」ではないが、マーク・ザッカーバーグ氏はそれでもイーロン・マスク氏の痛い所をついているのかもしれない。ザッカーバーグ氏が率いるフェイスブックやインスタグラムの運営会社メタ・プラットフォームズは5日、新しい「文字ベースの対話アプリ」である「Threads(スレッズ)」をリリースした。マスク氏のツイッターに対抗する狙いがあるのは明らかだ。ザッカーバーグ氏が競合の類似製品に参入するのはこれが初めてではないし、マスク氏がツイッターを買収してから混乱が続く8カ月の間にツイッターに代わるサービスの立ち上げが試みられたのもこれが初めてではない。「Mastodon(マストドン)」、「Post(ポスト)」、「Bluesky(ブルースカイ)」、「Spill(スピル)」はその一例で、多くのユーザーの関心を集めた。特に人気が高いのは、ツイッター共同創業者ジャック・ドーシー氏が出資し、同社からスピンオフ(分離・独立)したブルースカイだ。調査会社シミラーウェブによると、ブルースカイのiOS(米アップルのモバイル端末向け基本ソフト)用アプリのデイリーユーザー数は、ツイッターが投稿閲覧回数の制限を発表した1日、24万人と2倍強に増えた。