東京理科大学の大学生だったとき、夏休みの暇つぶしで突如「そうだ、投資をしよう!」と思い立った。証券口座を開設して、家庭教師のアルバイトで稼いだ貯金をほぼ全額投入。知識ゼロ・経験ゼロの状態から投資をしてみたものの、わずか2週間で全額、溶かしてしまった……。そこで投資を諦めず、本腰を入れて勉強。ベンチャー企業に入社してから本領を発揮して、1銘柄だけでも億単位のリターン(売却益)を得るなどして、入社4年で独立。そこで得た投資の最終結論は、常識の真逆をいく「小型株集中投資」という手法だった。その投資法を1問1答のクイズ形式で楽しみながら学べる『10万円から始める! 小型株集中投資で1億円 【1問1答】株ドリル』(ダイヤモンド社)の著者が、アマチュアだからこそプロに勝てる“儲かる株の見つけ方”を基礎の基礎から応用まで解説する。
※本稿は『10万円から始める! 小型株集中投資で1億円 【1問1答】株ドリル』(ダイヤモンド社)から一部を抜粋・編集したものです。

入社4年で独立した会社員が一気に資金を貯めた投資法とは?Photo: Adobe Stock

就職先にベンチャー企業を選択

【前回】からの続き 大学時代に私のまわりで株式投資をする友人はいませんでしたが、私は独学で投資を続けました。

大学時代は勝ったり負けたりで、それほど大きな投資リターンは得られませんでしたが、大きく花開いたのはベンチャー企業に入社してからのことでした。

入社したオープンドア(3926)という会社は、旅行比較サイト「トラベルコ」を運営し、いまや東証プライム市場の上場企業となっていますが、当時は無名のスタートアップ企業でした。

仕事の経験を活かして
成長株を見つける

2010年の入社当時は未上場企業でしたが、2015年に旧・東証マザーズ、翌2016年に旧・東証1部へと上場したのです。

ベンチャー企業というのは少数精鋭部隊ですから、“なんでも屋”としてさまざまな業務を担います。私は新入社員時代から、新規事業や新卒採用を担当しました。

そうした社会人経験をしながら、自分が手がける仕事を通して、次々と「成長株」を探し当て、大きなリターン(収益)を得て金融資産を増やしました。

小型株集中投資により
入社4年で独立

たとえば、北の達人コーポレーション(2930)は、約1年半で株価10倍を超え、この1銘柄だけで、億を超えるリターンとなりました。

そうした投資で得たリターンをもとに、入社4年目で独立をしたわけです。

いまでは毎日のように宴席を楽しみ、1年のおよそ半分は国内外を旅歩きしつつ、投資家仲間たちと情報共有や意見交換をしながら、投資活動をくり広げる日々を送っています。

集中投資するからこそ
投資先を徹底的に調べる

ここに至るまでには、いろいろな失敗と成功をくり返してきたのですが、私の投資スタイルの最終結論「小型株集中投資」だったのです。

大型株より成長する期待度の高い小型株の知識や興味・関心が深まり、大切な資金を集中投資するからこそ、人は徹底的に調べるようになります。【次回へ続く】

※本稿は『10万円から始める! 小型株集中投資で1億円 【1問1答】株ドリル』(ダイヤモンド社)から一部を抜粋・編集したものです。