米国のインフレに関して、良い知らせが間もなく届きそうだ。米労働省は今週、6月のインフレ率が2年ぶり水準となる3%前後に鈍化したことを発表する見通しだ。変動の大きい食品・エネルギー価格を除いた消費者物価指数(CPI)のコア指数は、5月の5.3%上昇から1年半ぶりに約5%上昇に鈍化する見通し。エコノミストはコア指数が今後数カ月でさらに鈍化し、3.5~4%になる可能性があるとみている。一方、悪い知らせもある。ここからインフレ率をさらに低下させ、連邦準備制度理事会(FRB)が目標とする2%に抑え込むのは、米経済が順調に回り続ける限りは難しいだろう。そうなれば、FRBは雇用市場が悪化するまで、金融引き締めを続行せざるを得ない可能性がある。