米娯楽・メディア大手ウォルト・ディズニーは「スター・インディア」事業について、合弁事業や売却を含め、戦略的選択肢を模索している。この件に詳しい複数の関係者によると、ディズニーは、インド事業の成長を支援しコストの一部を分担する方法について少なくとも銀行1行と協議している。この協議は初期段階にあり、ディズニーがどのような選択肢を追求するかは定かでない。ディズニーとその競合企業の多くは、伝統的なテレビ事業から離れ、コストをかけてストリーミング事業へと軸足を移している。そのために各社は国内外での取引、コンテンツ、テクノロジーに多額の資金を投じたが、成果はまちまちだった。ディズニーは2019年、21世紀フォックスの娯楽資産を713億ドル(約10兆1000億円)で買収した。当時、スター・インディアは21世紀フォックスの重要資産の一つと考えられており、ディズニーが始めたばかりのストリーミング事業をグローバルに展開する計画の重要な一部だった。