米国務省をはじめとする複数の連邦政府機関がハッキング被害を受けていた。中国政府系のハッカー集団による攻撃とみられる。事情に詳しい複数の関係者が明らかにした。当局者や専門家によると、今回のハッキングは特殊な専門知識がなければ実行できなかった可能性がある。米中関係が不安定な中、中国系ハッカーが一段と高度な攻撃を組織的に行う能力を有していることに改めて警戒が強まっている。また、今回の攻撃が判明したのは6月で、アントニー・ブリンケン米国務長官が訪中した時期に近かった。関係者の1人によると、少数の国務省職員が被害を受けた。国家安全保障に関する情報へのアクセスはなかったとみられる。問題を最初に検知したのは国務省のサイバーセキュリティー専門家で、ハッカー集団は米マイクロソフトのクラウドコンピューティング環境の欠陥を利用してスパイ活動を行っていた。マイクロソフトは欠陥を修正済みだと発表した。
中国系ハッカー、米国務省などにスパイ活動か
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