一昔前までは、オンライン上での買い物と言えば「商品の質感がわからない」、「サイズがわからない」、「どういう企業が売っているのかわからない」、といったブラックボックスな部分もあったのですが、ライブコマースによって、「より精度の高いお買い物体験」を届けることが可能になったのです。

 お客さん側としては、静止画やテキストだけでは感じられなかった商品の使用感や手触り、企業の中の人などもわかりやすく、詳しい情報を得られます。

 ライブコマースが大ブームなのは中国です。アメリカもそうですが、中国では、屋台のおばちゃんがライブコマースをするほど、浸透しており、1ライブで49億円を売り上げるインフルエンサーも登場しているレベルです。

 デロイトの統計データによると、2018年時点での中国におけるライブコマース市場は約44億ドル。前年に比べ、132%の成長を記録、そして推定される視聴者の数は4億5600万人で、毎日4000以上のアカウントが15万時間以上のコンテンツを配信しています。

 中国ライブコマースの主な目的は、販売商品のPRです。特にライブ配信しているのは、インフルエンサーと呼ばれる人等で、SNSで著名なタレントと言えばわかりやすいでしょうか。中国で最も使用されているECプラットフォームの淘宝(タオバオ)も、ライブコマースを導入しており、60万以上のアイテムがライブコマースで購入可能です。

 中国国内のライブコマースのうち、最も売れ筋のカテゴリはファッション・美容関連、生鮮食品などのジャンルです。

 日本でのライブコマースは、国内でもやっと2017年頃からライブコマースという言葉が浸透し始めた程度ですから、まだまだブルーオーシャン(未開拓)の市場です。

顔出し不要!上手く話せなくてもいい

 ただ、「これからは動画の時代だ!動画を撮ろう!」と思っても、“顔が知れてしまうのは不安だし、知り合いが見ていたら恥ずかしい……”、そんな不安もあり、なかなか動画をアップできない、重い腰が上げられないという方は多いのではないでしょうか。

 しかし安心してください。

 必ずしも、動画マーケティングは顔出しが必要なわけではありません。実は顔出し不要でも大丈夫!そしてうまく話せなくても大丈夫なのです。その理由をこれから説明していきます。