職場にいる「好かれる上司」と「嫌われる上司」の決定的な差とは

2023.7.29 4:32

本多正識

ほんだまさのり

[漫才作家・吉本興業NSC講師]

漫才作家・吉本興業NSC講師
1958年大阪府高槻市生まれ。
1979年にラジオ大阪『Wヤングの素人漫才道場』のコーナーに11本連続で漫才台本が採用されたことがきっかけで漫才作家を志した。その後、大阪シナリオ学校通信教育部を卒業（14期卒）、1983年に漫才作家集団「笑の会」に参加した。1984年にオール阪神・巨人の台本を執筆し、ブレーンの1人となり、漫才師や吉本新喜劇に台本を提供、1991年に読売テレビ『上方お笑い大賞』にて秋田實賞を受賞。1990年にはNSCの講師に就任し、担当した生徒数は1万人を超え、ナインティナイン、キングコング、南海キャンディーズ、ウーマンラッシュアワーなどの芸人を指導した。
『M-1グランプリ』『キングオブコント』では審査員を務め、2017年のNHK連続テレビ小説『わろてんか』では脚本協力・漫才指導で参加した。
近年では自身の体験も踏まえ、著書などで子どもたちに「いじめのない、笑いのある未来を」というメッセージを発信している。
2021年NHK『プロフェッショナル仕事の流儀』にて特集回放送、2022年NHK『アナザーストーリーズ運命の分岐点』に出演。
現在、『日刊ゲンダイ』にコラム掲載、ポッドキャストで『本多正識の芸人よもやま噺』配信中。主な著書に『素顔の岡村隆史』（ヨシモトブックス）、『笑おうね　生きようね』（小学館）など。

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好かれる上司の特徴

　対して、好かれる上司は意思決定者としての自覚をしっかりと持っています。先ほどのような提案にも「それいいかもね。やり方は考える必要はあるけど、個人的には賛成。みんなはどう？」と自分の意見を言いつつ、チームメンバーにも意見を求めることができます。

　すると、部下としては上司が頼もしく感じられ、自然と意見が言いやすい雰囲気が出来上がっていきます。

　つまり、大事なのは、「この人は相談するとズバッと答えてくれる」という信頼感なのです。どんな組織でも部下は上司の背中を見ています。舵取り役の上司が煮え切らないと部下は不安に感じてしまいがちです。

　仮に自分の判断が間違っていてもそのときはまた部下と議論すればいいだけですから、自信を持って自分の意見を伝えることが大切です。

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