欧州の高級ブランド大手にとって、米国は時に目新しい市場のように映る。いい時もあれば悪い時もあり、つかみどころのない大きな可能性を秘めている。4-6月期の米国事業の業績は明暗が分かれた。不振が目立った仏ケリングは27日、北米部門の売上高が前年同期比23%減少したと発表。主力ブランド「グッチ」が低調だったほか、「バレンシアガ」は昨年の広告によるイメージ悪化がいまだ尾を引いている。英バーバリーと伊プラダは米州売上高がそれぞれ8%、6%減少。主に超富裕層向け高額商品を扱い、不況に強いとされる「カルティエ」や「ヴァンク リーフ&アーペル」などを擁するスイスのフィナンシエール・リシュモンでさえ、需要の弱さを指摘した。
高級ブランド、米市場のゴールドラッシュ終焉か
4-6月期の米国事業はまちまち
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