武田薬品の幻の埋蔵品「金の玉」がついに帰還、8年もの間さまよい続けた理由8年ぶりに道修町へ
*本記事は医薬経済ONLINEからの転載です。

 武田薬品の定時株主総会が6月28日に帝国ホテル大阪で開催された。ここ数年、同社の総会といえば、創業家とOBからなる「武田薬品の将来を考える会」が事前に質問状を提出し、クリストフ・ウェバー社長CEOの経営方針を批判するのが恒例となっていた。しかし、今年は経営陣を追及する目立った材料がなかったのか、考える会は鳴りを潜め、総会は荒れることなく終了した。

 ウェバー氏が14年6月に武田薬品初の外国人社長として就任して10年目を迎えた。就任当時、「外資による乗っ取りだ」と反対してきた株主の間には、何を言っても通じないという諦めのムードさえ漂う。総会では株主から「武田は日本の会社。株主の大部分は日本人。我われ日本人に対して社長から一言。『こんにちは』以外で」とお願いする場面があった。しかし、ウェバー氏は「10回目の総会だが、プレゼンを日本語でできるレベルまでうまくなっていない。お詫びする」と応じなかった。アイルランドのシャイアーを買収し、グローバル路線をひた走るウェバー氏と、伝統ある「日本の武田薬品」であらんことを望む株主との間では埋め難い溝がある。

 そのようなグローバル化と伝統の狭間で、武田薬品にゆかりのある遺物が総会開催前に返還されるという話が持ち上がった。かつてあったタケダ本町ビルに埋まっていた「金の玉」である。