写真:MR,医師,病院写真はイメージです Photo:PIXTA

製薬業界にリストラの嵐が吹き荒れる中、ChatGPTという新たな脅威も登場した。MRは本当に絶滅してしまうのか?医師のリアルボイスからMRの存在意義を見直し、MRが生き残るための方法を考えてみよう。(医療コンサルタント 武知志英)

MR絶滅リストラ時代にどう生き残るか

 ダイヤモンド・オンラインの特集『選ばれるクスリ』の#1『武田薬品に続き製薬業界で大量リストラ続々!人員半減では済まない「MR絶滅」の仰天計画』でも報じられた通り、日本の製薬業界では毎年どこかの企業がリストラを実施している。

 先ほどの記事からごく一部を引用すると、「武田薬品工業が2013~14年、16~17年に国内研究所で表向きにリストラを伏せた組織改革で人員削減を行ったところ、社員たちから強い不信を招いた」と書いてある。

 ただ、13年以前はリストラがなかったのかというと、そんなことはない。外資系製薬企業を中心に数年の1度くらいの頻度でリストラは行われていた。リストラが散発的だったことや、製薬業界全体が景気が良かったから、当時はあまり話題にならなかったということだろう。

 記事のタイトルには衝撃的なフレーズが並んでいるが、一方で一部の医師や薬剤師からは、「MR(製薬会社の医薬情報担当者)は必要だ」という意見も根強い。

 そこで今回は、MRの存在意義を見直し、MRが生き残るための方法を考えてみよう。