お金持ちになれる人に共通する10の考え方、米国で大ブームを巻き起こした資産形成アドバイザーの教え

「将来のお金が不安」「貯金や投資なんて余裕はない」「買い物を楽しめない」──​お金の悩みは尽きることがない。そんな誰もが抱えるお金の悩みに対して、資産運用の達人が実践的なアドバイスをおくる1冊がある。世界で累計100万部突破した大ベストセラー『トゥー・ビー・リッチ 経済的な不安がなくなる賢いお金の増やし方』だ。Amazon.comでは1万件以上の星5レビューが集まるなど、全米から世界中へと本書の実践者が増えている。本稿では本書から一部を特別に公開する。

自分の人生にとって本当に重要なことは何か？

　私にとってのリッチの意味は、

・金銭ではなく、やりたいことでキャリアを選べる
・両親のリタイアを援助でき、彼らが働きたくなければ働かなくて済む
・好きなことには惜しみなくお金を使い、そうでないものには容赦なく節約できる

　ことだ。12月になると、私は妻と翌年について話し合う時間を持つ。どこに旅行に行きたいか、誰を家に招待したいか、何をすれば今後50年間の思い出になるのか。

　この話し合いの時間――意識的にリッチな生活について思い描く時間――が、夫婦の共同作業として最も楽しいひとときだ。

　読み進める前に、あなた自身のリッチな生活について考えてみてほしい。

　どうしてリッチになりたいのか？ 築いた資産を使って、何をしたいのか？

　できるだけ具体的な生活を思い描こう。

　もしリッチな生活が「バスではなくタクシーに乗ること」であれば、それを書き出そう。

　私はニューヨークに住んでいながらその環境を活用せず、文化的なイベントに足を運んでいなかったことに気づき、3カ月に一度は美術館やブロードウェイの劇を観にいくことに決めた。

　一度決めたら、それが私のリッチな生活の一部になった。自分のビジョンがどんなに卑小な――もしくは壮大な――ものでも、恥ずかしがる必要はない。

　例えば、私が最初にリッチな生活のリストを書き出したとき、大切な目標の1つはレストランで前菜を注文することだった。

　年月が経つにつれて、私の目標は次第に大きくなっていった。

　理想の生活を思い描いたとき、その中であなたは何をしているだろうか？

リッチな人生を送る人の「10の原則」

【1】リッチな生活は、好きではないものへの支出を容赦なく抑えることで、好きなものに惜しみなくお金を使える暮らしのことだ。

【2】大きな勝利―労力に対して大きな成果を生む5～10のこと―に集中しよう。

　貯蓄と投資を自動化する、好きな仕事を見つけるなどだ。

　大きな勝利さえ着実に収めれば、お店で好きなだけカフェラテを注文してもかまわない。

【3】投資とは長期的には非常に退屈なものであるべきだ。私は投資の結果を確認するよりも、タコスを食べている時間の方がワクワクする。

【4】支出を抑えるには限度があるが、いくら稼ぐかには上限がない。

　私の読者の中には年収5万ドルの人もいれば、75万ドルの人もいる。いずれも同じ食パンを買っている。

　支出をコントロールすることは重要だが、あなたの収入は青天井で増えていく。

【5】パーソナル・ファイナンスを改善していく中で、友人や家族から多くのアドバイスをもらうだろう。

　彼らの言葉にはありがたく耳を傾けつつも、惑わされることなくあくまで本書のプログラムを遂行しよう。

【6】買うべきかどうかを決めるための「支出フレームワーク」をつくろう。

　ほとんどの人は制限規則（外食を控えるなど）を設けるが、逆の発想で、何にお金を使うかを決めてもいい。

　本を買う際の私のルールは、買うかどうか迷った際にはつべこべ言わずに買うというものだ。

　迷う時間は5秒すら無駄だ。本の中から1つでも実践できる新しいアイデアを学べれば、十分に価値がある。

【7】先進的なアドバイスばかりを求め続けないようにしよう。

　一歩ずつ着実に改善していくという骨の折れる努力を避ける口実として、そうしている人が大半だ。

　毎朝10分のジョギングを継続するより、ボストンマラソンで優勝することを夢見る方が簡単だ。

　あなたが実践できる最も高度なことは、基本的なことである場合が多い。

【8】舵取りをするのはあなただ。これはディズニー映画ではない。誰も助けに来てくれない。

　幸いなことに、自分自身でパーソナル・ファイナンスをコントロールし、リッチな生活を築いていくことは誰にでもできる。

【9】自分なりのリッチな生活を築くためには、悪びれることなく人と違うことを受け入れる必要がある。

　お金という最大の制約から解放されたとき、自分らしいリッチな生活を思い描く自由を得られるだろう。

　あなたのリッチな生活はおそらく、ほかの人のリッチな生活とは違うはずだ。ありのままの自分を受け入れよう。これこそが最も楽しい部分だ！

【10】スプレッドシートの世界に引きこもるな。

　本書のアドバイスに従って貯蓄と投資を自動化できれば、人間関係や新たな経験、社会貢献など、リッチな生活の最も重要な部分がスプレッドシートの外にあることに気づくだろう。

（本原稿は、『トゥー・ビー・リッチ 経済的な不安がなくなる賢いお金の増やし方』からの抜粋です）