いよいよ夏の高校野球が始まる。今年は第105回の大会だ。そこで、第1回大会から前回104回大会までの高校別通算勝利数ランキングベスト102を作成した。どんな学校がランクインしたのか見ていくことにしよう。(野球史研究家 森岡 浩)
夏の甲子園、開幕!
一番「勝ってる」高校はどこ?
今年も8月6日から夏の全国高校野球選手権大会、いわゆる夏の甲子園が始まる。声出し応援も含め、地方大会でもかつての大会風景が戻ってきた。
これまで夏の甲子園に出場したことのある学校は戦前も含めて計897校。うち、1勝でもしたことがある学校は6割強にあたる562校。これらを勝ち星の多い順に並べると、10勝以上している学校が103校ある。
意外なところでは、履正社高・前橋育英高(いずれも9勝)、沖縄尚学高・木更津総合高(いずれも8勝)、春日部共栄高(7勝)、佐賀北高(6勝)あたりが圏外。沖縄尚学高は選抜を2度制しているが夏は9回出場して8勝、佐賀北高は夏のみ5回出場しているものの優勝した年以外はすべて初戦敗退と、意外と勝ち星は少ない。
また、愛工大名電高も春は優勝・準優勝各1回を含む16勝を挙げているが、夏は14回出場して8勝と極端に勝率が低い。今年の選抜で優勝した山梨学院高も、夏は10回出場して2勝しか挙げていない。
それではベスト10にはどの学校が入ったのか、ランキングを下から順に見ていこう。