頭の回転が速い人は反省しない
頭の回転が速い人は、この反省を最小限に抑えます。舞台でセリフを忘れてしまったときも「練習する! 次!」、テレビで上手く話せなかったとき「様子がわかったからOK。次!」と短い反省だけで終わらせるのです。
実際に舞台袖で、漫才終わりの売れっ子たちを見ていると、
「あそこちょっとテンポ速かったな」
「次変えるわ」
本当にこの短い会話だけで反省が終わっています。
この理由としては彼らは反省をしすぎるとそれにつられて思考速度が下がることを知っているのです。反省しすぎて、ネガティブな気持ちになり、消極的になるくらいなら、反省を最小限にして、積極的であることを選んでいるのです。
売れている芸人だと1日で10回以上漫才を披露しますから、反省をしすぎて考えがネガティブになると、以降すべての舞台に影響が出てしまいます。ですから、ときには反省したくても我慢をして思考力やメンタルを守るのです。
かの有名なタモリさんも、反省したってまったく同じ状況は二度と起きないのだから、未来に目を向けましょうといった趣旨の言葉を残していますが、これはすべての働く人に言えることだと思います。
もしかすると、落ち着いたタイミングなどで、しっかりと振り返る必要はあるかもしれませんが、ミスする度に反省する必要はありません。
大事なのは、思考力やメンタルに影響が出てしまいそうならあえて反省をしないことです。もし、したとしても最低限で済ませましょう。
「反省したくてもあえて我慢する」最初は難しいかもしれませんが、意識だけで変えていけることですので、ぜひ試してみてください。