雑草の栽培が地球を救うことはありうるのだろうか。カラシナやキャベツと同じアブラナ科の植物、グンバイナズナは一般的に雑草と考えられているが、非常に高い油分含有率――大豆より約50%高い――のおかげで、単なる脇役以上の存在になった。10年近くにわたる品種改良と遺伝子操作の結果、かつての雑草は再生可能ディーゼル燃料や持続可能な航空燃料(SAF)の原料として栽培されつつある。現在米国で使われているバイオ燃料はほとんどがトウモロコシや大豆を原料としている。しかしバイオ燃料の需要増と同時に、世界的な食料不足も差し迫った問題になっている。こうした状況を受けて、食用穀物に頼らずに生産できる低炭素燃料が求められるようになり、グンバイナズナのような作物に関する研究が進んでいる。
雑草が飛ばす飛行機 バイオ燃料の新原料を探せ
トウモロコシや大豆に代わる原料として非食用植物の開発進む
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