中国で深刻化する不況は、同国に深く根を下ろした米大手企業の業績に打撃を与えている。新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)が一段落した後には同国に好景気が訪れると長らく期待されていたが、その実現について一部の企業では悲観論が増している。不振に陥っている中国の製造業や建設業、輸出産業に組み込まれている企業は、売り上げの減少を報告している。経済成長がほぼ止まり、経済指標が暗い内容となる中、さらなる苦境を予想する企業もある。米化学大手のデュポンやダウからキャタピラーなどの重機メーカーに至るまで、さまざまな企業で業績が落ち込んでいる。一部の企業は、中国政府の景気刺激策に失望感を表明し、今年の中国での売り上げ見通しを下方修正した。
中国の景気悪化、米大手企業に打撃
キャタピラーやデュポン、コロナ後の好況見通し引き下げ
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