米国人は今年も照りつける太陽の下で休暇を楽しんでいるが、定番のカンクンには食傷気味のようだ。米国人旅行者はこの春、メキシコ最大のリゾート地であるカンクンや近郊のリビエラマヤへ行くのを考え直し、欧州や日本、カリブ海の他の地域に目を向けた。米商務省国際貿易局のデータによると、米国からカンクンへの直行便の利用者数は、前年同期をわずかに下回った。ホテルや航空各社も、一時的に需要が落ち込んでいることを明らかにしている。「メキシコはもうおなかいっぱい、という感じ」。ノースカロライナ州シャーロット在住のコンテンツクリエイター、ケイラ・モリスさん(28)はこう話す。2017年と18年にカンクンへ行き、22年5月にも姉妹で訪れた。