米マイクロソフトは、2月に検索エンジン「Bing(ビング)」の人工知能(AI)搭載版を発表した際、アルファベット傘下のグーグルから市場シェアを1ポイント奪うことができれば、それだけで20億ドル(約2900億円)の増収が見込まれるとしていた。だが一部のデータによると、半年たった今でも検索市場でのBingの位置はほぼ変わっておらず、その1ポイントでさえも実現が難しそうだ。調査会社スタットカウンターによれば、Bingの世界シェアは7月時点で3%と、新Bing立ち上げ前の1月から横ばい。別の調査会社シミラーウェブによると、Bingの7月の訪問者数はグーグルの約1%で、こちらも1月並みだった。一方、マイクロソフトはサードパーティーのデータ企業がBingのチャットページへの直接訪問を計測していないとして反論。Bingの新バージョンは成功だとしている。