ウォール街の投資会社は、オフィスビルや住宅ビル、その他の問題のある商業用不動産を買収する新たなファンドを設立している。数年前に投資家が支払った価格の数分の一で物件を買いあさることが狙いだ。規制当局への提出書類によると、コーヘン&スティアーズ、ゴールドマン・サックス、EQTエクセター、ベントール・グリーンオーク(BGO)などの著名企業が、不良資産や価値が低迷しているその他不動産の買収を目的としたファンド向けに数十億ドルを調達している。「ここ数週間、『なんてこった、どんどん出てくる』と言い続けている」。不動産の資金調達状況を調査している投資銀行ロバート・A・スタンガーのケビン・ギャノン最高経営責任者(CEO)はこう話す。