米政府はジョー・バイデン米大統領と日韓首脳の間で18日に行われた3カ国首脳会議の成果を強調している。今回に限っては、この政治的宣伝の内容は正しい。今回の会談は、象徴的意義に加え、北朝鮮と共産主義の中国に対する東アジアの抑止力を高めるという実質的意義の面でも、外交的成果を達成した。象徴的意義の中には、北東アジアの米同盟国2カ国を、米国との3カ国の協調関係に引き入れたという点がある。20世紀を通じて緊張状態にあった日韓関係は、現在もその影響を引きずっている。進歩派のアイデンティティー政治では、アジア系米国人は人口動態上で一くくりにされている。しかし、ソウルに滞在した経験を持つ人なら誰でも、韓国人が帝国主義時代の日本による35年間の支配を忘れていないことを知っている。日韓両国の首脳はともに、こうした憎悪の問題を棚上げにしようと努めてきたが、内政面からそうした対応が難しくなることもある。