「オタク系男子こそ狙い目」カリスマ婚活アドバイザーが激推しする“納得の理由”写真はイメージです Photo:PIXTA

「オタク男子は絶対にイヤ!」という婚活女性に、「ザ・ノンフィクション」(フジテレビ系)出演でも話題のカリスマ婚活アドバイザー・植草美幸氏は「オタク男性こそ狙い目」と話します。その言葉の真意とは?本稿は、植草美幸『ワガママな女におなりなさい「婚活の壁」に効く秘密のアドバイス』(講談社)の一部を抜粋・編集したものです。

「出会いがない」と嘆く前に
できることはある

「婚活の壁」を越えられない勘違い
「ほんとにまったく周りに男性がいないんです」

植草アドバイス
「出会いがない?どこを見ているの。もう出会ってるのよ」

 私自身の婚活話をしましょう。私が結婚したのは、30歳を過ぎてから。契機になったのは、1人暮らしをしていた私を心配して訪ねてきた母の思いも寄らない行動でした。

 時代は平成になっていましたが、母の婚活の常識はお見合い至上主義。そのときも「年齢が年齢なんだから、そろそろ身を固めなさい」とお見合い写真をいっぱい持ってきたのです。ところが、私からするとイマイチな男性ばかり。「こんな相手と結婚するくらいなら、一生独身のほうがマシ!」と言い放ち、母と大げんかになりました。

 母から「お母さんが頑張って良縁を集めたのにどれもこれもイヤって、どうして!?じゃあ、自分の力でなんとかできるの?」と言われたので、売り言葉に買い言葉で「自分でやれるわよ!」と言ったものの、心当たりはありません。

 すると、私の本音を察した母が、「あなた、今すぐアドレス帳を机の上に出しなさい」と言い出しました。今はアドレス帳もスマホに入っていますが、当時はガラケーが出て間もない頃。ですから、友人たちの連絡先は手帳の住所録に書き留めていました。差し出した住所録を手にしてパラパラめくった母は、私に向かって「ここに書いてある男性に、今から片っ端から電話しなさい」と言い出しました。

 時計は、平日の午後7時過ぎを指していますが、母は電話するまで帰らない構えを見せています。こんな時刻にいるわけがないと思いつつ、仕方なく、まだ独身だと思われる男友達に「あいうえお順」に電話をかけ始めました。

「久しぶり。元気?今、母が遊びに来ててね。結婚しろってうるさくて。あなたがいいと思う男に今すぐ電話しなさいと言われて、こうなってるの。笑える~。ところで結婚した?」と畳みかけて、「う、うん」という返事が返ってきたら、「そうなんだ。よかったね。お幸せにね~」でガチャン。

 この電話攻勢で、その日のうちにまだ独身だった8人と連絡がつき、後日3人とデートをしました(相談所流に言うと、複数の相手とデートしている「仮交際」です)。

 3人のうちの1人とは新宿駅で待ち合わせして、彼の車で横浜の八景島シーパラダイスまでドライブデートしました。この彼が後の夫です。振り返ってみると、夫には最初に電話したときから、「結婚を前提にお付き合いしませんか?」と言っていたので、予感のようなものがあったのでしょう。