米アルファベット傘下のユーチューブは、生成人工知能(AI)ツールがアーティストの作品を使用した際にそのアーティストが対価を受け取る仕組みの開発に向け、音楽世界最大手ユニバーサル・ミュージック・グループ(UMG)と手を組む。生成AIツールの登場により、アート作品の加工はこれまでになく容易になっている。UMG所属アーティストが将来の楽曲使用や表現を巡る取り組みでユーチューブと協働する。カントリー歌手ロザンヌ・キャッシュ、作曲家マックス・リヒター、ラッパーのヨー・ゴッティなどが参加するほか、UMGが所有するフランク・シナトラの映像も活用する。UMGの狙いは、技術の発展に伴い、所属アーティストが相応の報酬を受け取れるようにすることだ。ストリーミングなど新たなサービスの台頭により、音楽業界自体も苦境に立たされている。